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2005年7月31日 (日)

お気に入りのぬり絵( from 九条槍司)

「ィめぇぇぇぇぇぇん!!」

気合充分の声とともに竹刀が振り下ろされる。
相手の手首の形から剣跡を読んで、体の軸だけをずらす。大きく後ろに飛びたくなる気持ちを、右足の踏み込みで砕いた。
面から剣を引いての小手、胴、小手、また胴、そして渾身の面。右から左から、とすばやい太刀筋が的を絞らせない。
一太刀一太刀をさばきながら、俺の目はひとつの像を追っていた。防具の向こうから対戦相手が叩きつけてくる視線よりもはっきりと浮かび上がるひとつの、像を。
理想の足捌きで体を運び、理想の腕の降り、理想のタイミングで生み出される剣の舞い。
俺はステップを合わせ、グリップの握り方を調整し、3歩先で相手を追い込んでいくストロボ効果の像に体を重ねようとあがく。
2歩−−踏み込みが甘い。
1歩−−スイングが遅れた。
0歩−−
「面!一本!」
小気味のいい音が響いて場内がわいた。
俺は足を止める。一瞬だけ俺と重なり合った幻の後ろ姿は、すぐに俺だけを置き去りに彼方へと消える。

「……兄貴」

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はじまりの尻尾( from 旧月晴音)

始まりはどこだったのかなんて考えることはたぶん無意味で、円環した蛇の頭は尻尾をくわえこんでいるかも知れず、もしかしたら本当は始まっていないのかもしれない。
一冊の本の1ページ目からめくっていくのも、無造作に突然開いた53ページから物語の幕を上げるのも「始まり」の価値は一緒だ。
魔法が最終的に事象の圧縮の技術なのだとしたら、時の中でギュウ詰めにされた「出来事」のその頭は遠く地平の彼方でほとんど霞んでいる。

とにかく空は青く広く、錆び付いた鉄塔の向こうで太陽が威張りくさっていた。

ぼくらはいつから始まっていたのだろう?

「いいからそのコーラを一口飲ませろって」
槍司(ソウジ)が言う。

ぼくは缶に残った中身を一気に飲み下した。

ゲップ。

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2005年7月25日 (月)

錆び付いたマシンガンはぼくを撃ち抜くか

第1の理由:タイムトラベル
第2の理由:カバーイラストが鶴田謙二
第3の理由:舞台が長野県?


という訳で…


やられたー。やられたよ、おもしろいよ助けてよ。ダメだよぼくのハートをロックオン即射撃だよ。ちきしょうおもしれぇ。
新城カズマの文体は大分独特で理屈臭がするので読みにくいと思われちゃうとそれまでなのですが、優秀な語り手。本人が読んで来た膨大数の物語がお話を支えております。
この夏は共に時を翔びましょう。

ハヤカワ文庫
サマー/タイム/トラベラー1
新城カズマ

同時薦読
ハヤカワ文庫
夏への扉
ロバート・A・ハインライン050725_2112.jpg

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2005年7月 5日 (火)

コーヒーで一息入れろって言ってる〜♪(うろ覚え)2

なめてんのか。050705_1940.jpg

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コーヒーで一息入れろって言ってる〜♪(うろ覚え)

めくるとたのしいことが!

続く。050705_1938.jpg

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