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2005年8月18日 (木)

エスペランサ( from 旧月晴音)

「つかまって」
の声を待つまでもなくぼくは手を伸ばした。


その手が、あまりに温かそうに見えたから。

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2005年8月16日 (火)

明日へのマーチ( from 神前葵&九条槍司)

「汚れきったわたしは、きっともうどこにも行けない」
「うるせぇよ。歩いてみせろって、泥だらけの足でも。
 振り返れば、その一歩はお前の足跡だ――」

「どこへでも行ける」

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2005年8月12日 (金)

原因

開幕ゆえ。

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2005年8月 7日 (日)

ライブラ( from 叶一郎&圭斗)

「命の輝きが美しいだなんて言わねぇが、やめちまいな」
「?」
「無闇に才能なんて求めるのをだよ」
「どういう…?」
「まともな対価なんざ、たぶん魂の重みだけだ。つまり…」

「死んじまうぜ」

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2005年8月 6日 (土)

イカロス( from 織部香緒美&旧月晴音)

「とんでみせて。1センチでいいよ。お願いだから」
「羽根なんてない」
「だから、翔んで」

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2005年8月 4日 (木)

forget ( from 晴音&槍司)

「一回休み」
「フリダシなのに?」

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2005年8月 3日 (水)

RUSH!( from 九条槍司)

  駆ける。
  駆ける。
  翔ける!

  両の足が地面を叩いて心臓の鼓動が跳ね上がる。
「あのな」
「しゃべるなよ、舌噛むぜ?」
「聞け。あのな」
  チラリとだけ後ろを確認してハルがペースを落としたのが見える。よくここまでついて来れたもんだと思う。
「よく考えたらぼくは『翔(と)べる』。こんなことする必要はない」
「……」
「そんな訳だから。じゃあね」
「待てって!」
  強い調子の俺の言葉に、ハルは少し首を傾げてこっちを見てきた。

「それはお前、癪じゃないか」

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2005年8月 2日 (火)

その未来は今( from 九条剣介)

「兄ちゃん!」
 と叫んだ声があんまり君によく似ていたので思わず立ち止まった。

 もちろん話す言葉は懐かしいあの国の言葉ではないのだけれど。
 崩れかけたレンガ壁の立ち並ぶ路地に吹き渡る風からも刃の冷たさは丸く消えかけて
いて、コートはもう必要ないのかも知れない。
 路地から飛び出してきた6歳くらいの子が駆け寄るのを、もう3つ4つくらい年上の少年が少し焦れた様子で、でも急かすことはなく待っている。
 もしもう一人、女の子でもいればどこかで見た風景だななんて思っていたら、年上の
少年の影から小さな女の子が顔を出した。少年の服のスソをギュッとつかんで離さない

 おかしくなって僕は笑った。

 笑い声を聞いて3人の子供がこっちに顔を向けた。
 最年長の少年は毅然と僕を睨み付け、
 もう一人の少年は不安げな瞳を向ける。
 女の子は――僕ではない、少年の背中を、信頼と一緒に見上げている。


僕はもう一度笑う。

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トマトケチャップ(from 織部香緒美)

「英雄(ヒーロー)?」
ハルは片眉だけ上げてわたしを見上げた。思ったとおりだ。
「うん」
シルバーのトレイをかかえたままでわたしはうなずく。
平日の昼下がり。ランチのサラリーマンもOLもとっくにいなくなって、お店の中には夏休み真っただ中のわたしたちが二人だけ。
「あのさ−−」
ハルが右手のフォークを上げる。わたしは少しだけカウンターから身を乗り出した。
「トマトが足りないよ、このパスタ。それからスープ、胡椒効き過ぎ。サラダのドレッシングはもっと酸味があってもいいんじゃない?アイスティーは渋いね」
わたし一瞬ポカンとして−−
「なっ……!」
「でも、うまいよ。これ全部」
「そんな感じかな」
「え?」
「ぼくのヒーロー」
平然とパスタを口に運ぶハル。

それは、なんだかすごくおいしそうに見えた。

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