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2006年3月26日 (日)

「想い」の量子定数( from 晴音&香緒美)

「笑えた記憶は何度でもなぞって、泣いた記憶は薄めようとする。消しゴムでこするみたいに。人間の頭の仕組み。知ってた?」
「だから、わたしに嫌われようとしたの?」
「…」
「卑怯者」

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アイドルのCDであるとか、

アニメのグッズであるとか、

そういったものを「保存用」「観賞用」、中には「布教用」とかに2つも3つも買う人の話を聞くことがあると、得意の八方美人ニコマンスマイルを浮かべて「へー」とか聞きながら、内心「馬鹿じゃねえの」くらいのことを思ってました。

ただですね、

なんかね、ぼくもそうみたい。

というのも、

今日は「給料を本にぶっこむ日」だったのです。

買ったものリストは最後に上げますが、注目すべきは

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サマー/タイム/トラベラー1、2 

新城カズマ

※画像は「1」のもの。




こいつ。

買いました。

ずい分前に「おもしろいよー助けてー」って書いたと思うし、サイドバーにもあるんですが、
今回、

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SFが読みたい!〈2006年版〉発表!ベストSF2005国内篇・海外篇

SFマガジン編集部 (編集)






これの国内篇第5位にランクインしたそうで、

帯が変ってたので購入しました。

さぁみんなでぼくを蔑むがいい!

「アメーバ以下の下等生物ね」って!

さぁ嬲って!

視線で嬲って!

ほんとに馬鹿か(テレながら)。

まぁ元々「蓬莱学園」という、何だあれは…なんつーか一連の「現象(そういうのが最も妥当な気がする)」がありまして、それ以来新城カズマが好きで、この人のセンスはほとんどぼくを裏切らないと思っているのですが。

去年の夏には結構心を持っていかれてた作品です。

とは言え、完全に好き嫌いが分かれると思う。アマゾン見たらすげーことになってたし。

「時空間跳躍」「青春小説」「自転車」「ちょいビター」

この辺のキーワードで「ピピッ!」ってなるアンテナを持ってる人なら気に入るんじゃないかなと。

で、気に入ってるから、なんとなく手にとって眺めたりもする。

本だからそうやってると、ヘタってくる。

気に入ってる本はそうなるからぼくは二冊買うのです!←コペルニクス的帰着。

まぁ実際のところ、最近の本はわりとすぐに絶版になっちゃうんで、ある時に何冊か確保しておかなければ、という想いがあります。

まじめな話をすれば、ぼくが、

「ア・イ・シ・テ・ル(テールランプ5回点滅。その後、マンションから鬼の形相で飛び出てきた女に襟首つかまれて「『ブ・タ・キ・ム・チ』って何よ!何のつもり!当てつけ!あぁ!?当てつけかコラァ!?」)」

って叫びたくなる本は、主流ではないのかどうもあまり売れないみたいなので、

「がんばって欲しい」「お願いだから次も書いて」という思いを込めてもっすごい微力ながら応援させてもらってるという気持ちがあります。ほとんど無趣味で低コストに生きてますから、そのくらいはしたいなぁと。

だから本屋さんで、頑張ってもらいたいタイプの本に出会うと、すぐには読めなくてもその場で買うようにしています←部屋に未読の本が積みあがってることが、ほら、あっという間に「イイ話」に。

ほんとは、本棚にも2冊並べといて、「コイツはぼくのイチオシだぜ!」って気持ちを見せたいのですが、さすがにそこまでは対応してないみたいですね(当たり前だ)。

なにやらまとまりの悪い文になりましたが、ぼくが2冊本を買うのだとしたらちゃんと理由があるんですよ、そこには愛があるんですよ、ということを判っていただけたら幸いです。

補足①

買ってきたものを整理してて、「あっ…2冊目…」ってなることも結構頻発してます←前文までをぶち壊し。

補足②

友人が最近「引っ越すけど、俺の蔵書から欲しいものある?」と言ってきたので、即答で「Dクラッカーズ」と答えて、貰い受けました。実家の分と合わせて3セット目です。何の後悔もありません。本棚の一列分与えてやってもいいです。
敢えてもう一度言いましょう、「不世出の名作、面白くなるのは3巻以降」。

買い物カゴ

・サマー/タイム/トラベラー1、2 新城カズマ
2セット目。帯変更のため。後悔なし。夏に飛ぼうや。

・夏のロケット 川端裕人
あさりよしとお「なつのろけっと」つながりで。前から少し気にはなっていた。あらすじには「青春小説」の文字が。この響きは好きです。

・パワーロジック 内藤誼人
ビジネス書っぽいが、なんか面白そうだったので購入。

・見えない都市 イタル・カルヴィーノ/米川良夫
「どこにもない国を描く幻想小説」というあらすじに魅かれて購入。広義の「架空世界」、狭義では「都市」というものを生み出そうという試みに弱いみたいです、ぼく。

・ラテン語の世界 小林標
「ラテン語」って未だにあっちこっちに名残がありますからね。言語学、得意ではないですが、まぁ何かのネタになるかと購入。

世界史年表・地図 亀井高孝,林健太郎,三上次男,堀米庸三
平積みにしてあって面白そうだったので。なんせ地理感覚なくて、未だに国の位置と判らないんですが。これも資料、ネタ本ですね。

全て本棚に追加。

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2006年3月25日 (土)

死線の視線( from 響希)

「必ずあなたを規律《ルール》で裁いてみせる。絶対よ。安心していいわ、私の言葉は裏切らない。期待してなさい古月晴音」

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2006年3月22日 (水)

異議の意義( from 響希&晴音)

「はったり《ブラフ》ですって!?不可解!不合理!理解に苦しむわ!なにより意味が無い!」
「そうさ、意味は無い。でも、意義はある」
「噂とはだいぶ違うみたいね。戦辞書《バトル・ディクト》」
「噂なんて信じてたの?君ともあろうものが。それこそ、意味が無い」


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絶対可憐チルドレン4

椎名高志





実は「GS美神極楽大作戦」以降の椎名高志の作品をほとんど知らないんですが、椎名高志、好きです。名作SFからパロってつけてるサブタイトルとかにもいちいち惹かれます。

でね、

「絶対可憐チルドレン」なんですけど。

1巻、2巻、3巻と、まぁ普通に面白かったんですけど、

チルドレンの3人も可愛らしく、保護者役の皆本との絡みもいい味出してきてたんですけど。

4巻で来た!来ました!

ぼくの背筋をゾクゾクゾクっと撫でるやつが来た!

とある事件の解決にあたる皆本だが、まだ子供であるチルドレン3人は事件に関わらせたくないと隠して行動。

でもろもろあってピンチに巻き込まれる皆本。

チルドレン、自分達で嗅ぎまわって真相にたどりつき皆本のピンチに登場。

「ホゴシャとかコドモとか言う前に――お前はチームの仲間を信じねーのかよ!?」

「…そうだな、僕が悪かったよ」
(余計な気を回すよりたったひとことこう言えばよかったんだ!!)

で、

「ザ・チルドレン、解禁!!僕と一緒に戦ってくれ!!」

『了解ッ!!』

長めに引用しましたが、

サイコー。ここサイコー。

もーこーゆー絆が見えるところ大好き。

築き上げた絆が、口に出さなくてもそれぞれをちゃんと結びつける、みたいな。

という訳で面白くなってまいりまして楽しみです。

まだ4巻目。

1巻から買って読む価値、十分にあるかと思いますよ。

本棚に、

鋼の錬金術師13 荒川 弘

を追加。

 

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2006年3月21日 (火)

亜方のアナタ( from 香緒美&晴音)

「受け入れてあげる。ハルさんの魔法《その力》ごと全部」
「嘘だ。『嘘だ』って言う気も失せるくらい、嘘だ」
「うん。ウソ――でも――ちょっとだけホント。わたしのこと、信じてみない?」

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2006年3月18日 (土)

悔露の回路( from 晴音VS鋭耀)

「足の遅い魔法使い《クロック・ブラウザ》に未来《さき》なんてない。ちょっぱやなやつだ。誰よりも早いやつだ、誰よりも早く喉をかっ切れる魔法《やつ》が必要だ」
「子供だましの自己暗示か、くだらねえ。黙って、鼓動《ビート》を見せろ、戦う辞書《バトル・ディクト》=古月晴音!」


今月金欠気味なのに本屋寄ったら新刊ラッシュ!

「アレも買わなきゃコレも買わなきゃ」

で右往左往した挙句しめて8冊で\4,365だって。

うううう。

ってな訳で、本棚

・絶対可憐チルドレン4 椎名高志
・さよなら絶望先生 第3集 久米田康治
・陰陽師 大極の巻 夢枕獏
・〈骨牌使い〉の鏡Ⅰ 五代ゆう
・召喚教師リアルバウトハイスクール13 雑賀礼史
・赤ずきんチャチャ3、4 彩花みん
・オーデュポンの祈り 伊坂幸太郎

を追加。

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2006年3月17日 (金)

詩聖の姿勢( from 岩切&絵葉)

「君の姿勢には概ね賛成だ。諸手を挙げてとはいかないがね」
「なによ」
「『シリンダーに籠めた銃弾の数だけ人を守ってみせる』――君は言ったが、やめておきたまえ」
「…理由は」
「それは、永遠の無言の上に成り立つからさ。弾と同数の人間のね」
「揚げ足を取り続ける上司は嫌われるわよ」
「物分りの良すぎる上司なんて、無欠すぎるからね」


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the pillows【ザ・ピロウズ】/Best Collection





買いますたー!

一応3/20発売だったんですが、一昨日ぐらいから楽器屋に並び始めてるとの話がちらほら聞こえてきたので、仕事を抜け出して渋谷の石橋楽器へ。

一冊だけあったのを5秒もためらわずに買ってきました。

スコアの発売時期って結構いい加減なんですね。

スコアを発売しないという形で今までやってきたpillowsですが何があったのやら。

内容に関しては発売前から賛否両論で盛り上がってたみたいですが、

パラパラやってみても「こんなんなの?」「こんな風に弾いてるの?」発見もあったりで、ヘッポコギター弾きにはありがたい限り。

「あの曲も入れて欲しかった」「これも知りたい」もあるんですが、それはまぁまた機会があればってことで。

何よりメンバーの機材がわかったのがありがたい。

一応ギター本体だけは持ってきてるんですが、こうなってくるともうペチペチしてる場合じゃない。やっぱアンプが欲しい。

アンプは持ってくるとしてエフェクター三つ。この期に手に入れようか。

で、ギターも欲しい。

山中さわおさんと同じものってのも芸がいないので、一つ自分の体格に合わせてフェンダーテレキャスターだなぁなんて思ってます。

んー。

ちょっとテンション上がってきた。

※the pillowsファンで尚且つギター触らない人でないと訳わかんない日記になりましてすみません。


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2006年3月14日 (火)

エンカウント=縁カウント“遭遇による、日々よりの逸脱”

駅の改札を抜けると、黒スーツの男が一人、ぽつねんと佇んでいるのが目に付いた。

手には、黒く縁取られた紙片を抱えている。

「吉田家」

ああ、どこかで葬式があるのだな。

少し、雨の滲み出したのせいもあってか、私は悄然と顔を伏せようとして、

ふと――

おかしなことに気が付いた。

以前もここで喪服の男を見た。

その時も、「吉田家」ではなかったか。

この前も、いや、その前も。

私がここで、葬儀の案内を見るとき、それは常に「吉田家」ではなかったか。

一滴、二滴とアスファルトを濡らし始めた雨の足は早そうだったが、急げばまだ濡れずに家の玄関をくぐれるだろう。

一歩、二歩。

軽く踏み出しかけて私の足が止まる。

気になった。気にしても詮の無いことが、ひどく気になった。

「失礼ですが…」

結局、うなじの毛を引かれ続ける感覚に耐えられず、私は喪服の男に声をかけた。

「はい」

男は私の声に振り向く。立場上からかあまり表情をのぞかせはしなかったが、私を不審に思ったわけでもなさそうだった。

「おかしなことをと思われるかも知れませんが――」

なるべく簡潔に、私は表現を探ったが、うまい言葉は出てこなかった。

「以前も『吉田家』ではありませんでしたか」

今度こそ訝しがるかと思われた喪服の男は、しかし微笑を浮かべた。

「かもしれません」

「その――一回でなく、二回か、三回。いや、もっと多く…」

「ええ」

瞬間、眩暈を感じた。

次に気が付いたとき、男はまだ私の目の前にいた。

ただ、さっきとは違ってダークスーツの喪服は着ていない。

紺の背広。いかにも会社帰りの勤め人といった態《てい》だ。

「今度は、あなたの番だ」

たった一言、男はそういい残し、後は振り返ることもなく歩き去っていった。

男の背中が小さくなり、やがて消える。

それを待って私は自分を省みた。

漆黒のスーツで、胸には黒縁の紙片を抱えている。

「吉田家」とあった。

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2006年3月12日 (日)

ironical trick“自縄自縛”( from 神舟&晴音)

「ハメよったな、このクソ餓鬼が」
「『自信過剰のバカが一人勝手にドはまった』の間違いじゃない?」

本棚に、

・バイトくん③、④ いしいひさいち
・宇宙家族カールビンソン⑥ あさりよしとお
・撲殺天使ドクロちゃん⑦ おかゆまさき
・トランスルーセント2 岡本一広
・クロサギ3 夏原武/黒丸

を追加。

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2006年3月10日 (金)

差異NOの才能( from 晴音&香緒美)

「君の伸ばした手がぼくに触れそうで決して届かない5センチ。その5センチが、ゼツボウの距離。諦めよう。君とぼくとは、違うんだ」
「……ズルイよ。ハルさんの手だって伸ばしていいんだ! わたしは、ここにいるよ?」

・日本妖怪大全 水木しげる
・バイトくん いしいひさいち

本棚に追加。

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2006年3月 7日 (火)

心眼の真贋“当てること一瞬の煌き”( from 晴音&槍司)

「The best chance in the worst timing(絶好のチャンスは最悪のタイミングでやってくる)。待ってられないよ、チャンスボールなんて」
「激甘ヘリクツ魔法使いめ。待つんじゃねーよ、打ちにいこうぜ。いつだってフルスイング決めてやりゃいいだけだろ。おれ達の打った球が――『チャンスボール』だ」

当たったー。

こんなトコでムダに運を使ってんじゃねぇというお話なんですが、結果から言いますと8000円ほどの買い物がダーター(業界用語)になりました。

ぼくこと小市民は8000円当たりゃ嬉しいんですが、

この複雑な気持ちはなんでしょう?

これが例えば電池1パック420円なりだったならもっと微妙なんでしょうが、その場合はいっそネタにしちまえばいいのである意味気が楽。

この8000円という中途半端な額は微妙。

ただ、おそらくこれ50000円とか出ても「んー」とかなりそうな気がするので、上限である100000円以上の買い物をしておいてそこから差っ引かれる形じゃないと素直に喜べない気がする。

「ああ、なんでもっと買わなかったんだバカ!」

ってなる。

人間とは欲深い生き物です。

「人間」って枠を使ってサラッと薄めようとしてみましたがあれですか、

た・ん・に、ぼくがケ・チ・で・す・か?

う・つ・わ・が・ち・っ・ちゃ・い・で・す・か?

でねぇ、もう一つ素直に喜べないのはね、店員。

レシート見ながら。

「お客様」

と。

「おめでとうございます、当たりレシートです」

と。


無表情で。




「あ、そうなんですか」

で、払う予定だったお金をぼくに引っ込めさせてからおもむろに、

ガランガラン。

だって。



おざなりに。



ガランガラン。



いやね、いいんすよ。

変に騒ぎ立てられてもぼく困るし。

しかしね、



淡々としすぎ。



ぼく、思わず気を使って、

「アハハ、あるんですね、こういうこと」

だって。

返ってきた答えが、

「ええ」

だって。

あれ…

なんでぼく泣きそうになってるのかな?


本棚に、

・災厄の一日 されど罪人は竜と踊る3 浅井ラボ
・クロサギ2 黒丸/夏原武

を追加。

ええ、もちろん戻ってきたお金で買ってやったさ。それにしちゃ量を控えたのは、今月、金欠の予感がするから。

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2006年3月 5日 (日)

渋人吐色《ジュウニントイロ》"悩むばかりが脳じゃない"( from オズワルド&鋭耀)

「膿み疲れたか、埃のごとく積み重なる歳月に。お前の名のごとく流れ消える“今”に。いつまでも掴めないこの世界に。存外脆いな――音速の魔法使い《ソニック・ブラウザ》」
「五月蝿《ノイジー》だ、オズワルド。そのムカつく好奇心を野放しにしないことだぜ、テメエの首を落としてえって奴は、ゴロゴロしてるんだ」
「ご忠告感謝だ。…吸うか?」
「やめたと言ったはずだ。形あるものを残らず煙に化かすなんざ、非合理すぎる」
「なるほど。生み疲れたか」

その1

「週刊ファミ通」という雑誌がありまして。

最近はもう昔ほどゲームやらなくなったんで夏の「パワプロ月間」に買うだけになったのですが、一時期は毎週買っていたりもした雑誌です。

先週金曜に本屋行ったら、

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なにやらこんな具合で出てまして。

えーと900号達成らしいです。

ちょっと前に「株式会社ナムコ」にひっかけて765号特集とかやってるのを見た気がするんで、「もうっ!?」な感じなんですが。

とりあえず喜ばしいことかと思うんでおめでとうございます。

まだ「ゲーム」が市民権どころかろくな知名度さえ持っていなかった時期からの雑誌なので、他にも沢山あった雑誌は軒並み無くなったりしてるので、素直に「すげぇな」と思います。

「お前、ここゲーム雑誌の読者ページか?」と思うくらいゲームと関係ないところでムダにレベルの高い読者ページとか未だ健在で楽しくなったんで、とりあえずは次の節目に向けて頑張ってほしいなぁと思います。

その2

シリーズ物というのは基本的に「1巻」の発刊数が最も多くて、後は少しずつ減っていくものだそうです。

まぁ当然か。

そしてシリーズ物の宿命として「途中から読んでも大丈夫ヨン」とは中々言いがたいというところがあります。基本的に途中から読んだら訳わかんないと思います。

ただ、シリーズ物だから出来ることも当然あると思っています。

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BLACK BLOOD BROTHERS〈5〉  風雲急告
あざの耕平





なんと言うかまさにそれ。

「またあざの耕平か!」と思った方はごめんなさい。新刊出たから仕方がない。

あざの耕平は冒頭の一文であるとか、シーンとシーンの間に挟む一文がものすごくうまい作家だと思います。音楽でいうところの「ブレイク」です。

今回で言えば冒頭1ページ目、ただ一文「あれから、一年が過ぎた」。

で、ページをめくるとまた1ページ使って「一年しか、保《も》たなかった」。

これですでにぼくの背筋はゾクゾクゾクゾクーな訳ですが。続く一章は、今巻のプロローグとしての体裁を為しながら、第二部のプロローグという意味で非常にぼくのハートをガッチリキャッチな作りになっています。

疾走する主人公の前に、今巻までに主人公と関係を作ったキャラクター達が次々に現れ、それぞれの個性でシーンを為していきます。

ぼくは「積み上げられたエピソード」が「絆」となって現れるその一瞬に「感動ボタン」をポチポチ連打され、「涙腺センサー」をサワサワ撫でられる(羽根ぼうきで)のでもう今巻、頭っからつかまれっぱなしです。

まぁお話の筋は話しても仕方ないのですが、今回も山盛りの登場人物が、それぞれの立場からエピソードを形作り絡まりあってます。

シリーズここまで読んできたなら買って間違いなしの出来。

読んでないなら1巻から、と言いたいところですが、まぁ無理には言うのはやめよう。

しかし「オッサン率(モキ造語:登場人物内に占めるオッサンキャラの割合)」高過ぎ。

ライトノベルという一般イメージから考えたら異質なくらい女の子キャラの割合が小さいぞたぶん。で、おっさんがカッコ良すぎと。

まぁぼくの考える「ライトノベル」は「いわゆる『ジャンル』を限定せず要素を多角的に取り入れたキャラ小説」って感じなので、むしろ大歓迎なのですが。

という訳で「BLACK BLOOD BROTHERS」、スロースターターあざの耕平いよいよシフトアップって感じでしょうか。ロー、セカンドと過ぎて、いよいよサードに入る手前くらい。次巻、楽しみです。

余談

3、4年前くらいから、「ブックオフに本がある率」である程度、良品・悪品を見分けられないだろうかなんて漠然と考えています。特に小説。

簡単に言うと、新刊があっという間にブックオフに数出回るようなら悪品。

と言うのも、面白いものであれば手放したがらないと思うんです。

だから、それぞれの人の本棚に眠ってるわけで。

ただ、この場合、「発刊数」の問題も当然からんでくるとは思いますが、それでも指針にはならないものですかね。

ま、何が言いたいかといえば要はあざの耕平賛美で、あの人の前シリーズ「Dクラッカーズ(夢幻燈本舗の左サイドでもおなじみ)」はほとんどと言っていいくらいブックオフには無いんですよね。

他には「西尾維新」「佐藤友哉」「乙一」「川上稔」「ジャック・フィニィ」「レイ・ブラッドベリ」
とか。

「そうだったらいいな」的な思いも相当量はいってそうですね。


本棚

・BLEACH21 久保帯人

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2006年3月 4日 (土)

惨下の参加( from 槍司&晴音)

「ついてくるか?」
「本当は全力であっちへ走りたいんだけど…ぼくは天邪鬼なんでね。コンビなんてゴメンだからな、忘れるな」
「はいはい」


えーと、ちょっとマジな話。

「減点法」はやめよう。

「減点法」は差っ引いてくだけなので生まれるもんがない。

という訳で…

辛口評価をする際には「ここ嫌い」だから「こうすればいいんじゃないか」という代替案を必ず用意することにします。そうしないとちっちゃくなるばっかりだ。

以降は「差っ引いた分」だけ「代替案」を足すことにします。

今日は姿勢の確認。

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2006年3月 2日 (木)

不信の浮浸( from シャム&晴音)

「んふふふ、可愛い顔してるけどキミもやっぱりオトコノコなんだ」
「…何が?」
「やめられないんだ、火アソビ。で、正義の味方《ヒーロー》になりたいって思ってる。まだ、きっと」


悪人が好きです。

悪人が悪人をぶちのめす話が好きです。

ま、言ってみれば「ダーティーヒーロー」が好きなんだと思います。

というぼくの嗜好を知ってか知らずか、

「モキチはコレ好きなんじゃねぇ?」

と、すすめられたので読んでみました。

09153141
クロサギ
黒丸・夏原武






ってここんとこ「すすめられた」話ばかりなのですが、前回二つに厳しいきびしめな感想を言った気がするのですが、コレはアタリかと。

今日本屋に寄った際見かけて「そう言えばどうなんだコレ」と思って買ってみたんですが。いいね。

題材が「詐欺」だったりするので、経済とか法律の話が出てはくるのですが、基本的にノリは「少年マンガ」なんですよね。

ですので、判りやすいし、ぼくには気持ちがいい。

絵柄は癖がなくてスマート。ひねた主人公はぼくの好みだし、おそらくヒロインに確定したであろう女の子も可愛い。

短く完結する話の連続なのだけれど、主人公の最終目的「父親を詐欺にかけた奴を探し出して復讐する」という一本の柱がダンゴの串みたいに貫いてるのがいい。それぞれの「小」事件をその串に絡ませることが出来るし、主人公の動機に直結できるので。

1話1話は短いので、パンチは少し軽いかもしれませんが、とりあえずはぼくの好きな気持ちよさと絵柄、キャラクターとあるんで面白いです。

4月からドラマ化らしいですが、ドラマに向いた構成になっているだろうなとは思います。

まぁまだ1巻を読んだ時点での感想ですが、2巻以降も買ってみようと思える出来でした。

本棚

・クロサギ1 黒丸/夏原武

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2006年3月 1日 (水)

固ゆで卵の連符曲( from 晴音&槍司)

「ぼくを巻き込むな!」
「巻き込まないとお前動かねえじゃん」

その1

テレビのニュースで、

「いわゆるホリエモン事件で――」

って言ってた。

んー。んー?

その2

4041616069
リンゴォ・キッドの休日
矢作俊彦





微妙!

チャンドラーが好きだったりするぼくの癖を見て「読んでみるといいんじゃないだろうか」と言われたので読んでみた。

ちょいと微妙。

ぼくの理解力の不足と言われてしまえばそれまでなんですけど、どうも話がわかりにくい。全体が把握しにくい。

セリフ回しとか、舞台となる横須賀の雰囲気を伝える文体とかは嫌いでないトコもあるというかむしろ好きな方なんでしょうが…特に途中で出てくる女の子「由」は魅力的で、主人公「二村」との掛け合いもいいのですが。

簡単に言うとこのお話の「作者だけがわかっていること」が多すぎるような気がします。

作者が握っている情報を、ハードボイルド特有の持って回った言い回しで開示していくそのやり方がわかりづらいのかなぁ。

結局ぼくがハードボイルド苦手なのかもしれないんですが。でもチャンドラーは好きだしなぁ…。

あとは「赤軍派」とか「学生運動」とかその辺の予備知識とかがぼくに一切ないのもわかりにくくしてる原因かも。舞台となっている昭和51年には結構普通の知識だったのかもなのですが、生まれる前だし、ぼく、その辺全然興味ないしね。

という話のわかりにくさで「微妙」と判断。

どうも最近文句ばっかつけてる気がしますので次は面白かった話がしたいです。

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