« 2006年5月 | トップページ | 2006年7月 »

2006年6月30日 (金)

レンズの中の世界

「『telescope=“望遠鏡”』それが彼の名前。『彼女』の姿を視界にだけ捕らえて、決して届かない手を伸ばし続ける。暗く冷たい真空に引き剥がされた彼らを、在りし日のかそけき光だけが時を越えてつなぐ」

-----------------------------------------------------------------------------

最近になってまた、「釣りキチ三平」を読んでいたりするのですが。

406372095001lzzzzzzz
※画像は「平成版」

ぼくが読んでるのは旧版。






相変わらず面白いので「ああ、ぼくは大丈夫だ」とホッとしています←何を根拠に。

小学生の頃は釣り好き少年でした。

「釣りキチ三平」はその当時すでに、一世代前のマンガだったわけですが、ぼくは三平くんになりたいと憧れていました。実際には三平くんほど自由にならない自分の釣り環境と、三平くんのような抜群の才能を持たない自分の間のギャップにだいぶリアルに苦しんでいたりして、だから尚更「三平くんになりたいなぁ」と思っていました。

あとあの子学校に行ってる描写とか出てこないし、けっこうホイホイ遠くに遠征していくのでそれが羨ましかった。

ってか今でも三平くんになりたいんすけど。

実は子供の頃、「戦隊もの」や「ヒーローもの」、そういった、いわゆる「おとこのこ」が憧れて「ゴッコ遊び」をしたがるものにほとんど興味を持たない子供でした。

「仮面ライダー」にいたっては「何でアレがこわくないんだ」と戦々恐々。友達の家に遊びに行った際、再放送で流れるそれを見ている友達を尻目に、ダッシュで別の部屋に駆け込み、「避難」をした記憶があります。

人ん家なのに。

そんな、テレビとかの中に「ヒーロー」を見出せずにいたぼくの前に現れた最初のヒーローが三平くんだった気がします。

ぼくの出来ないことを実行し、実現し、体験させてくれる。そんなヒーロー。

いつの間にか、どうやら彼よりも歳をとってしまったようですが、再会した彼はやはりヒーローとして、ぼくを、望む世界へ連れ出してくれました。

ぼくのヒーローは、いつだって日常の陸続きの先にいます。

また「ブレイブストーリー」感想がかけない。ちきしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月26日 (月)

衝天の昇天

「アンタが記憶屋だな!?頼む!助けてくれ!」
「確かにおれが記憶屋だ。それは間違いない。朝陽が東から昇ってくるのと同じくらいに間違いがない」
「頼む!消してくれ!あいつの記憶を!消して、くれ!」
「どこで漏れ聞いてきたんだか…記憶の蓋は出来ても、噂に蓋はできない、か。情報戦はまだ改善の余地があるな。それにしても、無策だぜ、アンタ」
「なななな、わけのわからないことを言っているな!記憶を!記憶を!」
「『記憶屋』に関しての記憶、消されちまうって可能性に、何で気付けないんだ?」

--------------------------------------------------------------------------

気が付いたら1ヶ月経ってんですけど。

夢幻燈本舗のモキチです。

原因はね、スロットなんですよ。

ここんとこアホみたいに打ってんですよ。ほぼ毎日。

6月頭にどーしょもねー勢いで負けてたんですけど、ここへ来て何とかプラスに戻りました。

で、「甘ちゃんが何言ってやがる」を怖れず言うとですね、たぶん結局「採算分岐点」を決めておくことと「情報収集」。

「ここまでは回収可能」という点を見つけておいてそこまでは投資する。

中途半端でやめるとかえって負けるから、といって考えなしに投資すりゃ普通に負けるだけだし。そのへんの見極めかと。

あとは「知ってる奴が勝つ」。機械相手なのでこれはもうそういうことだ。引き際はどこなのか、どうしたらもう少し続けるべきなのか。

当たり前って言えばそれまでなんですけど、ひたすら打ってそんなことに気が付きました。

人間相手の麻雀と比べて(ぼくは賭け事って言えばその二つしか知らないので)その辺どっちかってとコンピューターゲーム的で、まぁそういうことならぼくは馴染みやすいわなぁ。とか思ってます。

おかげで、この一ヶ月に買った膨大な本と読んだ本の話をしなけりゃならんのですが…うわぁ、膨大だ。ほんとに膨大だ。以下にタイトルのみのリスト。本棚には少しずつ足します。

・鏡の中の鏡 ルイス・キャロル
・「雲の向こう、約束の場所」complete book
・君主論 マキャベリ
・犯罪捜査大百科 長谷川公之
・半分の月がのぼる空7 橋本紡
・撲殺天使ドクロちゃんです おかゆまさき他
・水木しげる妖怪大図解
・水木しげる鬼太郎大百科
・さよなら絶望先生第四集 久米田康治
・スクールランブル13 小林尽
・絶対可憐チルドレン5 椎名高志
・さよなら妖精 米澤穂信
・新耳袋 第八夜 木原浩勝+中山市朗
・もやしもん2、3 石川雅之
・BLACK BLOOD BROTHERS S2 あざの耕平
・〈骨牌使い〉の鏡Ⅱ 五代ゆう
・EME RED7 COLOSSEUM 瀧川武司
・超人計画 滝本竜彦
・失はれる物語 乙一
・バッテリーⅤ あさのあつこ
・スプリガン(文庫版)1 たかしげ宙/皆川亮二
・八神くんの家庭の事情 楠桂 
・ザレゴトディクショナル 西尾維新

羅列だとそんなに大した量じゃないかなぁ。

で、読み終わった本としては宮部みゆきの「ブレイブ・ストーリー」があります。一巻一巻厚くて上中下なのでいやーけっこう時間はかかりましたが、やっぱ宮部みゆきは読みやすいなぁと感じました。詳細はまた後日。

あと、「文庫版」のコミックスは「いい意味」で「ずるいなぁ」と思うのですが、その件もまた後日。

後日だらけで申し訳ない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月 1日 (木)

裂と先=saki to saki( from 鋭耀VS槍司)

「てめえの目は正直ウゼェ。前だけ見やがって。少しは遠慮してみせろ」
「目は合わせるのが、視線は絡めるのが、手は握るのが、唇はふさぐのが自然なんだよ。無理矢理やめさせられてたまるか」

---------------------------------------------------------------------------

410129051201_pe00_ou09_scmzzzzzzz_v51284
太陽の塔
森見登美彦
新潮文庫




一言で言えば「聖典《バイブル》の文庫化」。

新聞見てたら「発売」って載ってて嬉しくなったので即買い。

「何を大げさな」

と言われそうですが、他に言いようがないんだから仕方が無い。

まぁ細かいあらすじは省きますが、「大学生の妄想が京都の街を駆け巡る」話とでも言いましょうか。

とにかく冒頭、

 何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。
 なぜなら、私が間違ってるはずがないからだ。

は秀逸すぎる。

ぼくの心を引っつかみすぎ。

「小説のナイス冒頭トップテン」を作れと言われたら鉄板で入れていきます。

で、その冒頭からノンストップで突っ走る。

冒頭からやめ時が見つからないなんて経験はなかなか出来るもんじゃない。

そのくらい面白い。

そして、その「面白い」の原動力が「爆笑」に基づいてるからこの小説はすごい。

ぼくは、「小説」というメディアは人を笑わせるには不向きなメディアであると思っています。

その「小説」が2年前の冬に、ストーブの前のぼくを笑い殺しそうになったって考えるとどんだけの破壊力だ。

もちろん欠点はあります。

まず悪文。

計算してこのリズム、個性を出しているのでしょうが、受け付けない人はたぶん10ページくらい読んで放り出すと思う。

で、テーマね。

基本的には冴えない大学生が愚痴ってるようにしか受け取れなかったりするんでこれも合う人合わない人いると思う。そんなもん全部そうなんだろうけどこいつはとくに。

ただ、「唯一無二の一点モノ」として、この本くらい魅力のあるものにぼくはここ最近では出会っていないので、420円、とお求めやすくなったこの機会にぜひ。「あの馬鹿に乗せられてみてやるか」という気分になったらお試しを。

「すげー面白いぞコレ!!」ってなった人はたぶん単純にぼくと友達になれる人だと思います。具体的に言うと、あまりオシャレじゃないデフレカフェで3時間くらいの駄トークに花を咲かせられるくらいの友達に。

で、「ぜんぜんつまんねえよ!」ってなった人はご一報を。買い取ってもいいです。状態次第では原価でも。ハードカバー版持ってて、今回もちろん文庫版を購入してますが。ぼくにとってはだいたいそのくらいの位置づけです。

「お前と友達感覚なんぞ面白いわけあるかこのアホボケカス」

とか言っちゃってる人はですね、根本的に間違ってます。

なぜなら、ぼくが間違っているはずがないんで。

という訳で本棚に追加

・太陽の塔 森見登美彦
・ゲゲゲの鬼太郎5 妖怪大統領 水木しげる
・神様のパズル 機本伸司


| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2006年5月 | トップページ | 2006年7月 »