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2006年9月28日 (木)

結意の決意( from 香緒美)

「優しい嘘なんかもういらない。どれだけ苦くたってわたしは真実を選ぶ。もう逃がさないよ、ハルさん?」

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 毎日が楽しい。
 今日が楽しくて、明日が待ち遠しい。
 みんなは不安そうな顔を見せるが。
 そんなの平気だ。何があっても恐くない。
 こんなにも、みんな大好きで。
 こんなにも愛おしくて。
 温かくて。
 まぶしくて。
 それに、二人がいてくれる。
 二人と一緒なら、それだけで笑顔になれる。
 幸せになることができる。
 こんな嬉しいことってない――

 

 改頁。

 なのに、なぜだろう。

 (冒頭より抜粋)。


何してくれはるんやあざのはん!!

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BLACK BLOOD BROTHERS 6 九牙集結
あざの耕平



っちゅーわけで「BLACK BLOOD BROTHERS 6 九牙集結」な訳ですが。

もう「うっせ」のお言葉はガン無視な訳ですが。

「スロースターターあざの耕平本領発揮!!」に関してはもう何回目なのかわからんのですが。

ともあれ期待を裏切らない出来の第6巻。

正直アクションシーンやらまぁ「萌え」やらを書かせたらあざの耕平よりうまい作家なんてゴロゴロしてると思うんですが、「キャラクターの相関」を書かせたらこの人の右に出るライトノベル作家なんてそういないでしょうよ。ライトノベルにおいてキャラ相関の最高峰ってことは、イコール活字媒体においての最高峰でしょう(ライトノベルほどキャラクター造形に力入れて作ってる活字媒体はないはずですから)。

んーイイ。実にイイですね。ここまでに緻密につなぎあわされてきた人物相関がジワジワと昇華しつつある。

でまたこの人は主人公の「敵」を実に魅力的に書きますね。Dクラの時もそうだったんですが単に「倒すべき相手」「悪者」ではない。それでいて読者としては「どうにか勝ってくれ主人公」と思わせてしまうところがすごい。

ネタバレは最小限に留めるとして、

個人的には一番のお気に入り「緋眼のゼルマン」ことゼルマン・クロックの活躍と、二番目「陣内ショウゴ」の活躍が嬉しい。

特に中盤、ヒロイン葛城ミミコとのやり取りなど最高だ。

とりあえず「陣内ー!!」と叫んでおいてみる。

いいんだ、周囲なんて置いてきぼりにしてやる。

といった具合にますますぼくを暴走させるBBBですが、次巻が楽しみでございます。

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考察

海外の活字媒体を翻訳する際に、その題名を邦訳することがあると思うのですが、その邦訳に優秀なものが多いと思う。

「月は無慈悲な夜の女王」
「流れよ我が涙、と警官は言った」
「夏への扉」
「ふりだしに戻る」
「何かが道をやってくる」
「愛に時間を」
「いつかどこかで」
「世界の中心で愛を叫んだけもの」(念のため言っとくとあの薄っぺらい国民的ヒット小説ではないです)
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
「たったひとつの冴えたやり方」
「ハドソンベイ毛布よ永遠に」
「愛の手紙」
「とうに夜半を過ぎて」

とまぁキリが無いのですが。

ぼくはこの辺のセンスがものすごい好きです。

恐らくこのようなタイトルが生まれた背景には、まだ英語に馴染みのなかった(今だって無いけど)日本人にわかりやすい形で翻訳者が頭をひねったという事情があるのだと思います。

でも、例えば「月は無慈悲な夜の女王」なんてまぁ原題 "The Moon Is a Harsh  Mistress"をほとんどそのまま訳したのだとしても、ぼくにとっては全然響く。

と思ったりしてるんですが、この辺のぼくのセンスはただの懐古主義者のたわごとなのかなぁ。

と言うのも、未だに「ロード・オブ・ザ・リング」という言い方に納得がいかないのです。「指輪物語」でいいんじゃなのかと。そっちの方がいいんじゃないのかと。

名作「スタンド・バイ・ミー」の原題が「The Body(死体)」なんてひどく味気ない物だってのは有名な話で。

なんと言うか、センスのある翻訳者にはぜひタイトルの邦訳もお願いしたいなぁと、個人的には思っている訳です。

まとまらなくてすみません。

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京極夏彦「妖怪シリーズ」3年半ぶりの新刊。

「邪魅の雫」発売也。

相変わらずのレンガ本っぷりに安心する。

久々の京極堂節に酔おうと思っています。

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2006年9月 4日 (月)

世界の正解( from 晴音&香緒美)

「君が何でそんなにも望むのか知らないけど、もう大丈夫なんだ。君たちの関係《システム》にぼくは必要ない。むしろ邪魔なだけだ」
「…そうじゃないよ。ハルさん、本気で言ってるなら、キライになっちゃうよ?」

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誤描の五秒(響希&槍司)

「限界だわ。PS(Perspnal Soldiers)を介入させる」
「待てって」
「待たないわ」
「晴音《あいつ》が戦ってる」
「その古月《あいつ》が死ぬわよ。信頼と過信を履き違えないで」
「お前こそあきらめ時と潮時を間違えんな」
「ふざけないで!また私だけ愚か者扱い?見透かしたみたいにいつも上から見下ろして。何様のつもり!?」
「そうじゃねえ!」
「そうだわ!」
「ちげーんだって!俺の方が、ちょっとだけあいつといた時間がなげーんだ!それだけだ!頼む、少しでいい。あと少しだけ、あいつを信じてくれ」

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