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2008年2月24日 (日)

絶叫の絶境( from 鮫島千年堂《さめじませんねんどう》&絵葉

「おーれーのでーばーんだー! おーれーがやらずにだーれーがやるー!?」
「叫ぶなうるさい。るさい。うるさい。死ね」
「ナイスなライムでひどいことを言うなぁお前!」
「だからうるさい。死ね。去ね。黙って実行しなさい」
「甘いな。甘ちゃんだぜ。確かに叫ばかなくったって出来るかもしれない。でもな、叫んだ奴は、叫ばない奴よりいつだって一歩前にいるんだぜ。そしてどれだけ嘲笑(わら)ったところで、絶対にその一歩を埋めることなんてできやしない」

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CDラックに入ってるCDがコンピレーションアルバムばっかって人とはきっとあんまり話が合わないんだろうなぁとしみじみ思います。どうも、夢幻燈本舗のモキチです。

ニュースとしては新鮮なネタではないんですが、ライトノベル的な話をひとつ。
2/10に、第14回電撃小説大賞の受賞作一群が発売になりましたね。

大賞が1作、金賞が1作、銀賞が2作。

友人から、「大賞の『ほうかご百物語』を買ってみたよ」と連絡があり、別の友人からは「金賞の『君のための物語』を買いましたよ」と連絡がありました。

ぼくが本を選ぶときは「本の題名」「あらすじ」「作家名」の大体優先順でチェックして購入を決めます。マンガやライトノベルだとここに「絵柄」って項目が加わりますし、新人だとそもそも「作家名」は意味成さないんでケースバイケースではあるんですが。

で、今回。好みの問題からいくと最初に目に止まってたのは金賞受賞の「君のための物語」。逆にぼくの好みとは違うなぁと思ってたのは大賞の「ほうかご百物語」と「藤堂家はカミガカリ」。で、じゃあ「君のための~」を選ぼうかなと思ったのですが、ぼくへそまがりなので誰かの後追いはしたくないわけです。「君のための~」に関してはすでに友人がゲットしちゃったみたいなので、結局――

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異界ノスタルジア/電撃文庫

瀬那和章



これを選びました。

なんとなく消去法で二番手にたどり着いたような書き方をしてきたのですが、

あらすじを4つ並べてみると――

・ほうかご百物語
  ピュア可愛いイタチさんと普通の高校生真一の、ちょっと不思議な放課後物語
・君のための物語
  「彼」と「私」をめぐる、数奇な運命を綴った物語
・異界ノスタルジア
  深紅の悲しみに彩られたサイコミステリー
・藤堂家はカミガカリ
 読後感爽快なチョイうるほんわかストーリー!

結果的には自分に一番向いたやつを選び取ってたくさい。

まぁまだ読んでないんで、読み終わったとこで自分の嗅覚がはたしてどうだったのか。

楽しみです。

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2008年2月11日 (月)

単位の譚意( from 東雲東《しののめあずま》&?)

「策やら壁やらロープやら。嫌がる奴は多いが――気付いてないんだな、これが」
「あなたも気付いてないような気がするけど、大丈夫? 口の周り、ケチャップべっっとり。結構致命的」
「……例えばそれだ」
「無視した! さすが大人!」
「君の手にあるその地域通貨。それだ。現代において経済は世界的な規模を解さなけりゃか動かない。けど、だ。その地域通貨は違う。ドルにもユーロにも、もちろん円にさえ変えられない。そしてこの街を一歩出れば紙くずに変わる。そのくせこの街の人間だけはきっちり価値を認めてるんだ。分かってるかおい、こいつは考えてみりゃビックリな話だ。つまりこの通貨は――枷《かせ》を設けることで、強制力を働かせてるんだ」

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「情報の伝え方」ってのを、考えているつもりではあるんですが、まだまだ甘いなぁと実感。

余計なものが入らないように絞りに絞って、で、一番伝えたい「核」が「面白く」伝わるようにしないといけないわけで。このサイトと言えば一切絞らないままに始まって無駄に迷走した挙句当初考えてた内容をスルーなんてしょっちゅうですからね。

初っ端から殊勝なことに反省ですよ、モキチさん。

さて、そんなモキチさんですが、

「人類史上最も面白い物語」と、とまぁそんな話を聞きまして、
『モンテ・クリスト伯』(アレクサンドロ・デュマ 岩波書店 全7巻)
を読んでおります。
日本ではどっちかつと抄訳された「岩窟王」の方が有名なはずで、ぼくも「あれでしょ、穴掘って脱獄する話でしょ? モグラタンク的な」って鼻毛抜いてた訳なんですけどね。
もとの話もっと内容多くてなっげーのな! これ! まだ7分の1しか終わってません。
本来全部読み終わってから感想言うのが本筋だとは思うのですが、とりあえず現段階で考えたことを。

・分かりやすいのが一番
  話としてはスゲく単純です。陥れられて牢獄に放り込まれた主人公が脱獄して復讐を始める――ってだけ。なーんも難しいことないの。まぁそりゃ時代背景があるんでその辺の歴史事情とかは理解しなけりゃいけないんですが。とにかくごくごくシンプル。ただ、エンターテインメントに「難しさ」なんて当たり前だけど不必要な訳で(『難しさが面白い』という作品はちゃんとそこに創意工夫があって『難しさが面白い』と『感じられる』ように『簡単に』『親切に』作られている)、改めて「まずはわかりやすいことが重要」だと思いました。

・キャラ立ってる立ってる
 メチャメチャ立ってます。主人公格はもちろん個性的ですが、脇のキャラクターもそれぞれに職業や生い立ち柄「らしく」描かれます。で、結局この「キャラが立ってる」ということが「お話は分かりやすく」てオッケーな理由。出来事は簡単で、そこに関わる一人一人の思惑はもちろん一方向でも、複数の人間が集まることでそれは絡み、対立して、あるいは交じり合って進んでいきます。出来事は結局出来事でしかないんですから、それに意志を持たせるのは結局人間なんですよね。以前にもたぶん書いてますが、「誰かの利益は誰かの不利益」。これ。

岩波文庫のあの細かいフォーマットで7巻ですからまぁ先は長いですが、まぁ飽きたら他の本でも読みながら(ぼくは飽きっぽいので基本的に並行読書で本を読みます)、気が付いたことはまたここにメモります。

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次、マンガの感想。

ぼくは数学が大の苦手です。中学生くらいまでは理数系好きだった気がしますので、「ちょっと高等な算数」程度はできるのだと思いますが、高校のときはほぼ毎回赤点を叩き出しておりました。

そういったぼくに「数学って美しい」って思わせるんですからこのマンガはすごい。

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「Q.E.D-証明終了-」 9巻 加藤元浩



シリーズ通じてそうなのですが、「数学」というネタとメインキャラクターの性格設定・配置、見せ方の絡ませ方にうなるもんがあるんですよね。ぼくの好きなものに共通する特徴である「派手じゃないけどすごく丁寧」。
アンテナにはもう4年前に引っかかってたのですが読み始めたのが最近。現在10巻まで消化中です。推理マンガなので詳細がお話できないのが残念なのですが、敢えて9巻中の一編「凍てつく鉄槌」を挙げときます。色んなものが絡まった果てに完成する感動があります。なんて名づけたらいいんでしょう、詩的に言うなら「哀切きわまる美しさ」。
余談ですが、数学は例えばフェルマーの最終定理のエピソード(wikipedia内「概略」参考)なんか見てみても元々ロマンには溢れている訳で、結局「演出の仕方」なんだなぁと強く思います。

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三つ目は音楽の話。

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the pillows 「Tokyo Bambi」



新譜が出るたびにうるさくて申し訳ないのですが、the pillowsの「Tokyo Bambi」をやっと聴きました。ホーン系(要するにラッパ)の音が大量に入ってて最初びっくりしたんですが、サポートメンバー見たらそのホーン系担当が東京スカパラダイスオーケストラのメンバーでさらにびっくりしました。
どんどん音が変わってきてるピロウズですが、個人的にはどんどん気持ちよくなっているので良し。ただリリースのペースが早いなぁと懸念。どうか粗製濫造にはなりませんように(エイベックスに移っちゃったんでそれが怖い)。

前回書いた気がしますが、もうとりあえずiPodにぼこすか曲を放り込んで片っ端から流すという聴き方をしてます。考え事するときは日本語の歌詞だと意味が入ってきちゃって邪魔なんでもっぱら洋楽を流します。
今さらRolling StonesやらRadio headやらを「いい!」とか言って聴いてます。
いいんです。土壌があって耳が作られて初めて聴けるようになることもあるんです。

ただまぁ基本は変わらず、疾走感のあるディストーションギターはこの世界を吹き飛ばしてくれるに違いないと本気で信じています。別に恥ずかしくないです。

べ、べつに恥ずかしくなんかないんだから!←ツンデレ。

そう言えば最近周囲から「ツンデレ」と「適当」という評価を受けました。

じゃあせっかくなので「適デレ」を目指そうと思います。適所適所で完璧にデレてやります。あーやりますとも。

もしくは「ツン当」。イライラしながら「存在がムカつくんだよ!」と当り散らします。たぶんそれは単に嫌いな人間に対するごく極端な反応なので、すぐに相手にされなくなると思います。

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4番目。

「まだあんのかよ!」というツッコミは完全に黙殺です。

長時間沈黙を決め込んでテンションが上がったときにだけ大量に処理って癖からはそろそろ止めないといつかデスると思います。

今度はアニメの話。

京極夏彦原作「巷説百物語」のアニメを全部見ました。
元々年末に「後巷説百物語」を読んで「あ、これおもしれえ」と再認識してからの影響なんですが。

アニメの方も良かったです。細かいこと(原作詳細や歴史的考証)はとりあえず犠牲にして大胆なデザインに振ったのが良かったんじゃないかと。

中でも、原作にはない部分なのですが「百介」と「おぎん」の間で好意を「匂わせた」のが個人的に楽しかった。原作よりだいぶヘタレている百介は愛すべきキャラクターになっていますし、おぎんさんすごく可愛いです(特に後半)。

原作付きのアニメってのはこういう形で、「原作の持つ良さ」を殺さないように「他のメディアでしかできないこと」ができるとすごく幸せだなぁと思いました。
最近だと「さよなら絶望先生」が「あ、いいないいな」と思いました。

ちなみに今は「天元突破グレンラガン」観てます。ロボット出てこなけりゃもっと好きなんだけどなぁ←ロボット出てくるアニメが苦手←お前刺されんぞ的発言。

長くなりましたがこれにて。

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2008年2月 2日 (土)

宣託の選択( from 創菜&刻)

「はじめてなんだ……優しくしてね」
「……ったく、なんの冗談だよバカヤロウ」

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携帯音楽プレーヤーはiPodを使っています。

それほど音楽に詳しいとかそういうことはないので、入ってるったって3000曲くらいでジャンルも広くありません。とは言え2、3年で聞けなくなるようなペランペランの音楽は掴んでいないつもりの自負はありますが。

今まで、MD→CD(MP3対応)→iPod shuffle→iPodと携帯音楽プレーヤーを推移させてきたんですが、iPodに変えてだいぶ聴くものっていうか聴き方が変わってきたなぁと思います。
とりあえず興味のあるものを詰め込んでおいて、流してみて気に入れば聴きこんでいくようになりました。
単純にライブラリが増えていくのは面白いですし、今までよりも小さな刺激で「聴いてみよう」と動くようになってますので、ある意味反応速度、反応範囲が広がったなあぁと思います。ほんとはもうちょい若いうちに聴いとくべきだったなぁってもんに急に出会ったりもするんで惜しいなぁ残念だなぁと思ったり。
逆に言えば、音楽との付き合い方が軽くなったっていうとらえ方にもなるかもしれず。それは弊害なのかもしれませんが。

で、その中でもっとも「ああ、iPodにして良かったなぁ」と思うのは、要するに3000曲のライブラリを一気に持って行けるわけです。
元々飽きっぽい性格なので、このシャッフル再生というのが大好きなのですが、要するにiPod(別に他のデジタルオーディオでもいいのですが、とにかくいっぱい入るやつ)だとこの3000曲一気にシャッフル再生ができるってことになるのです。

その時々の気分で、まぁギターロックが聴きたかったり、アニソンが聴きたかったり、日本語のバラードが聴きたかったり色々あります。
そんなときにこのシャッフルが奇跡のヒキを見せたときがすごい。
「そーくるか!」はまだしも「お前この曲どっからみつけてきたの? いやナイスチョイスだけど」とかなると嬉しくなるし、「あ、この順序でくるとすごくいい」みたいになると感動すら覚える。
今日がまさにそんな感じで、プラプラと散歩しながらの帰り道の最中だいぶグッタリしてきた所で奇跡のかかり方を。
「今日は日本語はいいんで何かテンション上がるエモロックを」と思ってたらかかるかかる。次々にエモロックバンドかけまくってしかも同じバンドが二つとないという神がかりっぷり。で心身ともに気持ちよくグッタリした自宅前、エンジンの回転数落ちてきた所で「let it be」流れて泣くかと思った。

再生順を自分でプログラムすることもできるわけなんですが、こんな気分が味わえるのは偶然の向こう側にいったからで、結局自分の中にはない部分を確率に喧嘩売ってもぎ取ってくる訳で、予測の範疇外に飛び出すってのは気持ちいいですねって話。

長くなりましたが、なんかすごいなぁいいなぁと思えたので、感じるままに書いてみました。

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追伸

iPodの基盤となる「iTunes」っていう音楽管理ソフトがあるのですが、こいつは上で書きましたとおり自分で再生順、再生曲を選んで「プレイリスト」ってのを作ることができます。
ってことはあるライブのセットリストでプレイリストを作る事だってできるわけですよね。
今さらながらそんなことに思い至りました。セットリストは結構あっちこっちで公開されてるわけで、空気感は当然無理としても擬似ライブ感は味わえる訳ですね。
これはまぁ面白そうですね。ちょっと手間はかかるけどやってみよう。

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