« 2009年11月 | トップページ | 2010年1月 »

2009年12月31日 (木)

降りしきる雪の中 夢幻燈本舗は来年に向かう決意を決める 変化と新生 女神は受動する者ではなく、能動する者に微笑む 次回夢幻燈本舗「スタンド・オン・ネクスト」

うっしゃあ!
というわけで、これでラーストっ!

2009年を極めててけとーに振り返る夢幻燈本舗年内最後の更新。

今回は「夢幻燈本舗的パチスロアワード2009」!

「パチスロ必勝ガイドMAX 増刊パチスロ攻略年鑑2010」が発売されたこともあって、2009モキチさんがよく打った機種、好きだった機種を一気にご紹介!
本やマンガ、動画と音楽は紹介にとどめましたが、こいつはランキングでお送りしましょう。
ああ――興味の無い方には申し訳ない。

しかしあれですね、パチスロ台ってのはどんどんと入れかわってってしまうのでほーんと生ものなんですよねぇ。
どんなに好きでも撤去されちゃったら打ちたくても打てやしねぇ。

物語が、出版物やDVDに保存されてきっちり残っていくことのありがたみを、ひしと感じる瞬間。とは言えまぁ……「いつでも打てますよ」ってなったらどこかで「もういいかな」って思うはずなので、人間ってのはわがままですね。

---------------------------------------------------------------------------
第1位
Photo  

 
 
 
 
 
 

『忍魂』

結局これに尽きますね(『サマーウォーズ』と一緒のコメント)。
まぁほんと、好きすぎましたこの機種は。
いちいち面白すぎるんですよね。通常時チャンス目が成立した時とか高確時チャンス目が成立した時とか、超高確率時チャンス目が成立した時とか、ボーナス中チャンス目が成立した時とか……全部チャンス目じゃねぇか。
後は音が良かったですよね。『楓』は言うまでもなく、ART中、ボーナス、とテンションの上がる曲が多かったのに加え、ボーナス揃えたときの音とか「ボーナス確定っ!」とかピンクビッグ成立時の「ビリビリビリビリーン!」とか「レバーオン→バッキャーンっ!→『月光ノ刻っ!』」とか「甘く見ないでっ!」とか……「ドン・ドン・ドン(スイカorチャンス目音)→リプレイ揃い→『月光ノ刻っ』」っていうサウンド矛盾さえ随所に気持ちよくなれる要素が盛りだくさん。
ARTに関しても、現在搭載機はえらい勢いで開発が増えましたが、個人的には『忍魂』のART機能が最高だと思っています。小役でばんっばん上乗せする可能性があったり、ボーナス成立で終了するどころか上乗せ上乗せ。おまけにセット管理してるから「まだまだー!」でチャンスを拡大した上に引き戻しまであるってんで、つぼにはまって画面左の残りゲーム数がえらいことになったときの「終わらないんじゃね?」感はすごい物がありました。「月光ノ刻っ!」「まだまだー!」「甘く見ないでっ!」「ガンガン行くぞっ!」テンションがぐんぐん上昇していくアゲアゲ感はもうほんとどうしようもない。
「闇を切り裂くその刃 月に煌めく正義の心 日陰の華に燃ゆる魂 それすなわち――忍魂ぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」
というわけで、モキチさんの5号機名機ランキングトップもあっさり塗り替え、忍魂、本年の第1位にめでたく降臨でございます。いや、ほんっと名機。

第2位
Photo  

 
 
 
 
 
 
 

『緑ドン』

諸問題が色々あったおかげでさすがに減台&設定ベタぴんの憂き目にあってはいますが、この台の作り込みかたと出玉性能は半端ありませんでした。
出目の方はそんなにマニアでもないので正直よくわからないのですが、ゲーム性とサウンドは申し分なかったかと。
結構低音のきいた効果音や花火の打ち上がる音は気持ちよく作られていましたし、何よりART「万里遊戯」継続確定音の「ぽぽぽぽ~んっ!」はこれ、ひとつの革命ではなかったかと。ART中の演出も良くできていて、葉月ちゃんやロンの出現、追っかけてくるビリーにドキドキしつつ「ぽぽぽぽ~ん」が鳴った瞬間のカタルシス。白スケボーに肩を落とし、赤スケボー(継続率マックスが確定)に「おおおおおっ!」となったり、手に汗握りながら楽しめる機種でした。
出玉に関しては……まぁこれのせいで機種の寿命自体を縮めた感はありますが、すさまじかった。昨年(08年)末くらいから徐々に大量獲得をねらえる機種が増えてきていたとは言え、こいつは5号機どころかぼくのスロット打ち始めて以来の記録そのものを塗り替える6500枚をたたき出してくれました。その意味でも確実に記念碑的な台となりました。

第3位
01  

 
 
 
 
 
 
 

『交響詩編エウレカセブン』

結局この機種のおかげで長年近づくことを避けていたアニメを観ることになり。
どっぷりはまることになり。
「ねだるなっ、勝ち取れっ」(byレントン)であり。
ふっ、ついこの間まで寝小便垂れとった赤ん坊が、何時からだったかのぉ、儂に手を引かれんでも1人前に歩けるようになったのは。……あっという間だ。はっ、本当にあっという間だった。……じきに奴も大人になる。もう儂なんぞが手をかけんでも……儂が構ってやれるのもこれが最後なんじゃ。……最後にあのボードを届ける。必ず届けるんじゃ……!受け取れ!!レント―――ン!!!」 (byアクセル・サーストンfrom『スタート・イット・アップ』であり……あれ? なんだろう、ぼくこれ書いてて軽く泣きそうなんですけど。
アニメを観た後はホールの台の前で複数回泣きそうになってるわけで……なんというか、大変やっかいな機種でした。
現在ホールの一番人気機種と言ってまず間違いなく、演出とゲーム性の絡みは絶妙です。原作の名シーンを上手く使い、どのタイミングからでもどうにかなる感じを途切れさせず、「押し順当て」などによる自力感で期待度をあおり続ける……えーと、何かと思ったら、要はこの機種「初代北斗」だったんですね。
高設定でもバカほど出る訳じゃない代わりに邸設定域が甘い。年をまたいでもおそらくまだしばらくは主力で使われることは間違いないでしょうし、楽しめそうですね。
あ、パチスロしない人もぜひ原作は観てくださいね。飽きっぽいこのぼくが二日で30話ぶっ飛ばせるアニメでしたよ?
お正月にすることがないなら、すごく有意義ですよ?
年明けにはぼくと一緒に「相容れぬの者達の、避けられぬ戦い。少年と少女の互いを求める心は、虹色の奇跡を見せる。次回――」つって次回予告ごっこをしましょう! あ、これが何話の次回予告かはぜひ本編を見てください、テヘっ!(←「面白いんですか、そのごっこ遊び?」「さあ。知りません」)

第4位 

Photo_4

 

 

 

 

 

 

『七色未来』

ええい知ったことか。世間の評価など知ったことか。
微妙にマイナー台でもうあんまり設置されてませんねぼくは面白かったんですけどね。
特に「夢の中で抱きしめた君の欠片追いかけて~♪」の主題歌とかエピソード演出の冒頭のピアノの音とかすごく良かったんですけど(←だからマニアックですよモキチさん)。
スペックとしてはごく普通のボーナス主体機だったのですが、変に萌え絵じゃない絵柄とかちょっとレトロな学園物のストーリーがぼくの好みに合いました。
後は、なんか左リールに3連7絵柄がある機種のこと、どうもぼく好きみたい。

第5位

Photo_5  

 

 

 

 

 

『コブラ』

ええい、知ったことか。世間の評価など知ったことか。
というかですね、ぼく左リールに3連7絵柄がある機種が好きみたい。
……なんだろう、既視感。
こいつもマイナー台で、もはや設置をほとんど見かけないんですけど……面白かったと思うんですけどねぇ。
割とボーナスが軽くてARTに飛び込んでくれるっていう……まぁその代わりあんまり継続しませんけどね。
ぽんぽこボーナスが当たってくれるのでそんなに飽きずにすんだり、はさみ押しでボーナス揃える時のリールの止まり方が気持ちよかったりで面白いと思うんだけどなぁ。
なんでしょう、題材の『コブラ』がダメですか?
でも、フリーズ演出の時の「俺の名はコブラ。左腕にサイコガンを持つ、不死身の英雄さ」とか「運てのは自分自身、力づくで勝ちとるもんさ。その運てえのに負けたらどうするかって?
……その時は笑ってごまかすさ』とかのセリフは超絶格好良いもんがあると思うんですがダメですかねぇ。
とまぁ言ってみたところでどんだけ高設定だろうとぼくが「ツインエンジェル」の前に20分以上座っていられることはたぶんないんで、ま、しゃあないっすよね。

2009年には他に『タイムリミット』『スカイラブ2』『ガンダム3』『2027Ⅱ』『がんばれゴエモン』『夢花月』『うる星やつら2』『ヴァンパイア』『女神転生』『絶対衝撃』『哲也2』『銀河英雄伝説』『デコトラの鷲』なんぞまぁ長く打ったのもちょろっとだけ打ったのも合わせて相変わらずたくさん触ってはいるみたいです。
イベントを選んで打ちにも行ってみました。結果、一番の収穫は、基本設定は「1」。まずこれを心に刻んでおくことだと思いました。
後、ぼく個人としては3000枚オーバーを結構楽に射程圏内に出来そうな機種が増えてきて楽しいなぁと思ってる次第なのですが、業界全体としてはさっぱりお客さんを止められていない状況。
ま、厳しいっすわな――って感じです。
ただ2009は色々見ることで勉強になりましたので、2010は「納得のいく立ち回り」を目指して打ってみようかなと、そう思います。

---------------------------------------------------------------------------

はい、と言うわけでいかがだったでしょうか。
夢幻燈本舗的2009を振り返る。
最後はなんかパチスロになっちゃいましたが……。

ま、個人的にも今年は文章仕事をしてはじめて原稿料もらったりと、ちっちゃいながらも前進があったりして、「結局のところ書こうとしないから書けないんだ」ということも思い知りました。
自分の持ち味や欠点も見えてきたので、来年は今あるあやふやな物を何とか形にしておきたいですね。

と言いながら、夢幻燈本舗は相変わらずだるっだるに思いつきと理屈っぽい感想と妄言を垂れ流していく予定なので、引き続きお付き合いいただければと思います。

といったところで2009夢幻燈本舗は以上にてお開き。また来年のご愛顧を(故・三遊亭圓楽の口上より)

まだまだこれからだかんなっ(the pillows 山中さわおMCより抜粋)

 

| | コメント (1) | トラックバック (0)

「そうかっ! こちらの魚雷は当たらないぞっ!」

あっはっはいやいやどうも。夢幻燈本舗の(以下略)

もう四の五の言わずいきます。

-----------------------------------------------------------------------------

映像

『サマーウォーズ』

結局これに尽きたと思います。
理屈放棄で観てもらった場合、おそらく単純に「爽快な感動」が味わえるという点でよりたくさんの人にオススメしたい映画です。
理屈っぽい話をした場合には、「コミュニケーション」「伝わる物伝わらない物」「相関」をデジタルなネット上の仮想空間とひどくアナログでアナクロな大家族によって対比させながら描いてくれた点がぼくにとってはすごく大きな収穫になっています。
ご都合主義的ではありますが、登場人物が社会と如実にリンクしている点も見逃せません。3月にはいよいよDVD版の発売も決定しました。例えば5000円の価値をどうとらえるか、それはもちろんそれぞれの人次第ですが、ゲーム一本分、ビール一ケース分、飲み会一回分、ティーシャツ一着分、ケーキ一ホール分……引き替えにする価値は、あると思いますけどね。
ん? ぼくですか?
まぁ悩む点があるとすれば…… 


「どうするブルーレイっ!?」ってことくらいですかね。

 

『交響詩編エウレカセブン』

近々で色々書いたので細かいことはさて置きますが。
得たものは大きいです。
特にレントン。
ぼくは傷つくことを回避しようとする傾向の強い性格だと思います。致命的なダメージからパーソナリティーを守るための実に効率的な手段だと思いますが、現実に生きる場合はさておき、物語創作者としては時にそれは致命的です。
自分の生み出したキャラクターを、物語の作り手は「傷つく」ことから守るのではなく、「傷ついて」なおさらに前に進ませてあげることを考えるべきなのだと再認識しました。
苦虫をかみつぶしたような30話分、憧れと幻滅と構築と破壊を繰り返すのは……そりゃあ大変ですけどね。でも、「ねだるなっ! 勝ち取れっ」っつって前に進んでいくことは可能なのです。

---------------------------------------------------------------------------

音楽

手元にiTunesがあれば再生時期と追加時期、再生回数から傾向を掴みやすいんでしょうけどまさかの出先。仕方ないので「短期間で再生回数が跳ね上がった曲」を主観で。
the pillowsに関してはもう「みんなとっくに聴いてるよね?」のテンションで行くのでもはや触れない。『雨上がりに見た幻』はあっという間に再生回数20位を突破しました。

『楓』(『忍魂サウンドトラック』)

多くはまた後で触れることになるので触れない。
結局『吉宗』→『番長』→『SHAKE』→『新吉宗』→『忍魂』と、大都の作る女性ボーカル曲に毎回しびれちゃったってだけ。中でもこの『楓』は若干今までの大都ミュージックと違う気がするのですが、大変奥行きがあって好きです。
天へと舞う鳥のように空へ~♪ 羽ばたけるから~♪
「甘く見ないでっ!」

 

『ツキアカリのミチシルベ』/スレテオポニー

これは後半かなり再生回数を稼いだ。
ぼんやり張ってあったアンテナが意外な大物をキャッチしてくれて、それが自分の枠を拡大していってくれる感覚――まぁ新しい物を見つけられた瞬間は楽しいです。
答えのない毎日が ただ過ぎていく時間が~♪
改めて聴いてみたら歌詞はえんれぇ暗かったのですが、ディストーションギターが気持ちよくてヘビーローテーションしてました。
この先も「バキッ」とにらみ付けて曲を作り続けてほしいですね。

 

『Welcome Interstate Managers』/Fountains Of Wayne

別段今年発売のアルバムではないのですが、知ったのが今年ということでご勘弁を。
偶然MTVか何か見てたら、このアルバムの中の『stacy's mom』という曲のPVが流れてましてね。なんと珍しいことにPVがキッカケで知ったバンドです。
聴いてみたらすごくポップでメロディーの良いバンドで、現在アルバムごとヘビーローテーションとなっております。

せっかくなのでPVもご紹介しておきます。英語わかんなくても見事なくらいどんなこと歌ってるかがよくわかります。

というわけで「映像」「音楽」は以上!

日付変わる前にもう一回だけ更新の予定!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年12月30日 (水)

「発射口開口!? こんな距離で!?」

Re:びっくりすることに今年が残すところあと2日になっている件。

体感としては23日辺りから丸々一週間ほど盗まれた感じなんですが皆さんいかがお過ごしでしょうか。

ぼくと言えば実はまだやんなきゃいけないことがぽつぽつとある感じで、相変わらずONなんだかOFFなんだかよくわかりませんが、とりあえずBOOK OFFに段ボール1箱分本を出さなきゃいけないのは確定のご様子。んー。

どうも久方ぶりです。夢幻燈本舗のモキチです。

「今年読んだ本」「今年読んだマンガ」「今年観た映画」「今年聞いた音楽」「今年打ったスロット」と、まぁその辺り振り返っておこうと……

22日くらいにそんなことを考えながら「でもまだ早いなー」とか余裕ぶっこいていたら気がつきゃもはや今日です。うぎゃあ。

モキチさんと言えば基本的に年末は愚にもつかない旅行に出かけるのが毎年の倣いな訳で、そうなると……もはや更新不可能! まにあやしねぇ! ってかまた旅行先の宿から更新ってこれまた粋な所行!

あっはっは、やぁ、と、そんな訳でぼくは今獄門島という島から更新してます。
温泉が気持ちいいのはいいけれど、チューリップハットの探偵がうるさいのと、旧家にまつわる殺人の匂いがプンプン漂ってるのだけは勘弁な。

……と言うこともなく。

今年はどっこも放浪してませんので、この押し迫った状況から何とか更新は出来る次第です。

よかったんだか悪かったんだか。

---------------------------------------------------------------------------

活字

今年あんまり本を読まなかったみたい。
まぁもともとそんなに何かを大量消化するタイプの人間では無いのに加えて、自分の文章を書いているときはなるべく物語ではないものを消化したくなっていたのですが、どうもそれが加速した感じでしょうか。基本新刊少なめで古い物が多かった印象があるなぁ。

と前置きした上で。

一般文芸部門

『夜は短し歩けよ乙女』/森見登美彦

これに関しては毎年「も・り・み! も・り・み!」とうるさくて申し訳ないのですが、文庫版が発売されたのは今年ということもあって押さざるを得ない。
持って回ったような例の文体はいざ知らず、まぁおかしなキャラクターのオンパレードであり、作品全体の明るさもあって、万人にお勧めして間違いない作品だと思っています。
後は、主人公「センパイ」とヒロイン「黒髪の乙女」相互の視点が絡み合い、複数のキャラクターとの間に相関を拡げながら、結末に進行していくという個人的に好きな構造を持っていたのも押しまくる要因です。特に第3章「ご都合主義者かく語りき」には「きーっ! ずるいっ! ずるいわっ!」っつってハンカチ噛みました。

ライトノベル部門

えーと、本来ならば先日無事最終巻までが発売された


『15×24 limk one せめて明日まで、と彼女は言った』
『15×24 limk two 大人はわかっちゃくれない』
『15×24 limk three ――裏切り者っ!』
15×24 link four Riders of the Mark City』
15×24 link five ロジカルなソウル/ソウルフルなロジック
15×24 link six この世でたった三つの、ほんとうのこと
/新城カズマ

を押すべきなのだとは思うのですが、残念ながらまだ手をつけていません。
前評判的にも、やろうとしてることもばっちしぼくの好みと合致なのでまぁその、サブタイトル見ただけで押しちゃっても良いのですが……一応フェアじゃないかと思いますので次点を。

『サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY』/河野裕

もともと椎名優の挿絵だったのと、「能力者が集う街、咲良田。記憶を保持する能力をもつ少年・浅井ケイと、「リセット」――世界を三日分、元に戻す能力を持つ少女・春埼美空は、「猫を生き返らせてほしい」という依頼を受けるのだが……」というあらすじから手にとってみたら、「タイムトラベル」との境界線に位置するような作品でした。
「時間」と「能力」のとらえ方や、「能力」との向き合い方を結構地に足をつけて描いているのかなと思います。名作とか鬼作とかではなく良作だと思います。よって地味ですんで派手好みの人がおそらく放り投げちゃうだろうなぁという意味で残念。

物語以外部門

『のはなしに』/伊集院光

タレント本は基本大嫌いですし、後々ブックオフに100円で並んでいるのを見ることで溜飲を下げるという性格なのですが、この本はとかく面白かった――というか最初は面白かったんだけど後半もう分析モードに入って戦慄してたってのが正確なのですが。
もともと伊集院光のことは好きで、中でもこの人の観察眼はとんでもないものがあるなぁと常々感じています。この本の中でもその観察眼と、伝達の仕方、調理方法に唖然とさせられるのはもちろんだったのですが、他のメディアにはなく、この本の中にだけあったものとして「誰にでもお勧め出来る伊集院さん」がぎっしり詰まっていることが挙げられるかと。
基本ラジオの中にいる歯に衣着せない伊集院光を求めるぼくにキャラぶれしている印象を一切与えず、これだけ誰にでもお勧めできるエッセイを作ってしまったのはすごい。
ぼくは近年これほど、「やさしい視線に」満ちたエッセイを知りません。

---------------------------------------------------------------------------

マンガ

マンガは相変わらずよく読んだ気がします。
結局のところ最終的には人格形成の深いところはマンガが負っていたんでしょう。
シリーズ的に『絶対可憐チルドレン』『月光条例』『惑星のさみだれ』『もやしもん』『ADAMAS』『PEACE MAKER』『鋼の錬金術師』あたりはまぁ未だ高品質で推移していると自分としては思っていますので継続購入中ということで特に触れません。

特筆しとくべきは……

少年マンガ部門

『SKET DANCE』シリーズ/篠原 健太

劇中でthe pillowsの曲が使われたこともあり、目をつけてはいたのですが、まともに読んだのも世間的なヒットも今年ということで挙げときます。
ギャグの変なところに力かけ過ぎてたり、まぁシリアスとコメディを行ったり来たり不思議な温度の作品ですが、ぼくはその辺が好きです。
ただまぁ……このお話の作り方はしんどそうで……ながーい巻数はもたねぇだろうなぁというのと、週刊連載向きの漫画家じゃないんじゃないかなぁというのが本音ですが。

『テガミバチ』/浅田弘幸

大ヒット御礼でアニメ化も果たしましたのでまぁ今更ぼくが押すこともないんですが、「ん!? なんか良い匂いがするぞ!?」で手に取った一巻以来のファンなので一応ね。
ぼくはこの作品を「まっすぐ」な作品だととらえているのですが、この「まっすぐ」がさて、それぞれの人にどう響くか――それ次第かなと思います。
ぼくは毎巻で必ず泣けてますけど何か?

青年マンガ部門

『よつばとっ!』/あずまきよひこ

いや、最新刊が発売されて嬉しかったんで。
なんでこんなに面白いの? これ。

『それでも町は回っている』/石黒正数

シリーズなのでこれも困ったのですが……ただ最新だった六巻の完成度が異常だったことを鑑みて押します。以前の夢幻燈でも書きましたが、もう一回。このマンガには大きな可能性ってやつがあると思います(若干言葉にしにくいのですけど)。言うなれば「異常な構成力を持って描かれる『日常』」。現在ぼくの中では『よつばとっ!』と双璧を為す大事な「日常」マンガで、基本ほとんど本を読み返さないぼくが再読を繰り返すマンガでもあります。

その他部門

『東大を出たけれど』/
須田良規 井田ヒロト

元々は『戦線スパイクヒルズ』からファンになった井田ヒロトの作品と言うことで読んだのですが、どうも最新三巻でシリーズ終了のようなので挙げときます。
「麻雀」ってだけで投げないでください、ってのがぼくからのお願い。
麻雀を小道具に、ひりっひりするような様々な感情が描かれています。
基本よかれと思ってやったことでも、報われることは少ないのです。
それでも、でもその先に、ちっちゃくても光があるんですってこと。つまりそういうこと。

『環状白馬線車掌の英さん』/都戸利津

もともと鉄道は好きで――というか鉄道のある風景とか、鉄道でどこかを目指すことが好きなんだと思うんですが――「環状鉄道」というものをガジェットとして探しているときに出会った作品でした。
基本的には「英さん」という車掌とお客さんの間に生まれたエピソードを描くのですが、鉄道をトリガーにお客の過去が語られ車掌とお客が成長して去っていくという作りが基本かと思います。
鉄道が好きなのでプラス補正がかかっているとは思いますが、それでも良質なエピソードの詰め合わせだと言えると思います。

出版物編はこんなとこですかね。

後は……まぁ思いつくままにまた明日。
ど、どうせ備忘録だから気楽にやるんだからっ!

 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年12月13日 (日)

雪辱の接続( from 東都京《あずまみやこ》&西野心太《にしのしんた》

「だから?」
「……わっかんねぇかなぁ! もうっ!」
「人はいつだって、情報伝達の方法を探してきたわ。だからバベルの崩壊を嘆いて、グーテンベルクは神聖視され、バベッジの階差機関に可能性を信じ、エスペランティストは夢を見る。それが無理なら振り回す手と足は第二の舌、第二の声帯かも知れないわね。そして、携帯端末の不在は一瞬の後に不安に化ける。繋がっていたいのよ、誰かと。世界と。たぶんだけどね。理解は出来ても実感は出来ないから――わたしは」
「そんなんじゃねぇんだよっ!」
「?」
「俺があの時、お前の手を取ったのは、その手があんまりにも冷たそうだったんだっ! ……震えて、見えたんだ」
「……そんなの、主観だわ」

------------------------------------------------------------------------

とまぁ、「コミュニケーションがコミュニケーションツールを作るのか。コミュニケーションツールがコミュニケーションを作るのか?」。そして、引いてはそれが人と社会、かっ飛んでは世界との「関わり方」の話になっていくのか。

ちょっと全然別の話から突然ぼくの頭の中で加速した話であり、ワクワクは止まらないのに中々うまく形になっちゃくれない。そもそも「コミュニケーションと情報科学」というこのワードが下手すりゃどこまでも陳腐になっていくというわけで、扱いが若干難しいなと感じる次第なのですが……でもいわゆる「世界」からの「人間」へのフィードバックと考えるとこれはまた何とも美味な匂いがするのです。

単に「萌えポイント」の話のつもりで話題を振った友人は完全にポカンとした顔で「え、何この人?」ってなってましたが。

えー? だって面白くねぇか、こっちの話の方が。まったく、主観の差だね。

--------------------------------------------------------------------------

生中×1
梅酒×1
牛タン塩×1
カルビ×3
ロース×2
鶏×1
ハラミ×1
ライス(大)×2
キムチ盛り合わせ×1
緑茶×1
ウーロン茶×2

と、これだけ締めて\4,446-

二人で食べたので、一人頭\2,223-

一緒にメシを食べに行った友人もさしてお酒を飲むわけでも大食漢な訳でもなく、大変満腹。普通に飲みに行けば\3,000-~\4,000-平気で飛んでいくわけで。
そう考えるとぼくらの経済感覚は大変経済的。まぁむしろ省エネ型で安上がりな人種と言えるに違いありません。

だから、夜も10:00を回り。

閉店まで残すところ40分を切ったホールで、ART機に1000円札をぶっ込んでいる姿は、その経済感覚から言えば破綻していると言うしかなく。
有り体に言ってバカなんでしょうな。ほとんどビョーキ。

もともと、「いやぁ、実は待ち合わせまでの時間でぼく『絶対衝撃』(※ちまたじゃ「萌えスロ」ってことでモキチさんの天敵なはずなんですが、この『絶対衝撃』だけは割と回すの嫌じゃないんですよね。なんでだろ)
打って150枚ほど負けてるんですよあっはっは」のぼくの言葉に友人が「それどんなの?」と反応したのがダメな予兆であり、ホールの前のポスターにさらに友人が反応したのがさらにダメな予兆であり。
結局ホールのドアをくぐってしまったのが運の尽きな訳で。
ほとんどビョーキ。

「閉店くん」かっての。

「閉店くん」

しかもそれなのになんで二人して『交響詩篇エウレカセブン』(※音が出ます)打ってんだ。
ああ? アニメ見終わったら尚更おもしれぇんだよ、この機種!

『絶対衝撃』の様子を見に入ったはずなのに、友人は「『エウレカ』の様子が見たい」と、本日3000枚オーバーの席に着席。もはや閉店間際に様子も何もないわけで。仕方なくぼくは2000枚オーバーの角台。前の人が明らかに高確ゾーンでやめている台に目をつけて着席!
ば、ばかみてぇな実戦やってたってその辺はぬかったりしないんだからっ(←最後の砦)!

10:10 実戦開始

10:12 5G目「リプ・リプ・ベル」成立。
次ゲームで「ねだるなっ! 勝ち取れ!」の押し順6択が発生。「おわっ」と思うも、今思い返してみると、ぼんやりと揃う予感があった。
「リプ・リプ・チェリー」→「コーラリアン現出!!」勝ち取ったー! とりあえず友人には「あっはっは、勝ち取ってやりましたよ」の報告をしてからMAXBET。「コーラリアンモード突入!!」

10:21 1セットであっさり終了してみる。

10:26 強チェリー出現も、スルー。ただ高確には上がっていた様子。数ゲーム後、右下がりにスイカがテンパり、右リールスイカが中段に停止。『忍魂』ファンの御仁には順押し時チャンス目の形でお馴染みのアレですが、なんだこれ、リーチ目じゃないのか?
したらばコンパクドライブ(細かい話ですが「魂魄ドライブ」であり、「コンパクトドライブ」じゃないですんであしからず)が告知矛盾後、アネモネ演出へ。とりあえず友人を引っ張ってきて液晶を見せつけてみる。「入ってるんじゃない?」と友人。ありがとう。それは知ってた。

10:27 結局REGだったが、ここで本日一番の見せ場発生。押し順2回目までを失敗で、「まぁ無理だわな」と思っていたら画面が赤く光り、「?」ナビ出現せず。「んんん?」と狙えばチェリー成立! 「よっしゃ!2ポイント以上確定!」と叩けば4G目は「ねだるな、勝ち取れっ!」でナビ。3ポイント到達でART確定! 一度ナビが出れば後は全部出るから当然5Gもナビ。勝ち取った! レントンが「俺、いけるんじゃないすか!?」その通りだレントン、いけるぞ!

10:29 コーラリアンモード突入。友人が何やら嬉しそうに呼ぶので、なんかを引き当てたのだと思うが、「それどこじゃない、さっさと消化しなけりゃ閉店までに取り切れない! ってかあんたもそうだろう? 引いたなら集中だ、集中!」と目だけで合図。←モキチさんは大変自分勝手だと思います。

10:32 ジ・エンドに勝利でボーナス確定。白7BIG確定。BIG中はレントンが「決めるっ」っていいまくるが、ごめんなレントン、ぼく今狙ってる余裕がないっ! 右リール上段に精度最悪で白7を狙って一応のフラグは察知、左リールのチェリーだけは何とか避けながら消化。

10:38 ボーナス後ART突入の引き金となるシングルボーナスこぼしが成立せず引っ張られていたら再びアネモネ演出発生でボーナス確定。「レギュラーだけは、勘弁な」と白7テンパイで、アネモネが「勘違いしないでよね」。いや、する。

10:40 「とにかく、少なくとも残りARTが1セット! 早くっ!」とレバーを連打。フルウェイトに次ぐフルウェイトでぶん回す。も、そのARTはベルの成立が悪く、ほとんど増やせないままで終了。

10:45 もう後5分で閉店ですよのアナウンス。「店員が止めるまでは潜伏を確認させてくれ!」と何とか32Gは回す。一応ARTの発動はなし。もう一個くらいいそうなもんだったけど一応納得してコインを流す。338枚。

10:50 閉店。まぁこの短時間でARTとボーナス堪能出来た上にちょっと浮いてるんだから大満足、と思いながら、ホールの側で偶然に出会った特殊景品マニアの老婆に、ぼくの特殊景品を大2000円、小500円で売却していると友人もコインを流し終わってやって来る。

「どうだったの?」と聞くと、
「875枚」。

はぁ?

「いやぁ、モキチさんを呼び行ったときは中段チェリーが出てましてね。そのまま赤7。そっからコーラリアンモード中に白7引いて、さっき閉店間際にもう一個白7引いちゃった」

いいですか?
閉店の50分前から打ち始めて、例え50枚でも浮いたならそんなもん大ラッキーな訳です。待ち合わせ前の『絶対衝撃』の負け分取り返して尚プラスだからその点なんの不満もありません。おまけに自力ART引くし、REGからART当選させたりっていうはじめての経験も出来たんでオールオッケーなはずなのに……

なにこの釈然としない感じ!

人間に様々な性格があるのと同じように、「人の運気」にも形があると思っています。
ほんとこういうときに「ああこの人の運気の形はぼくより派手なんですよね」ってのが意識できて――大変ムカつきますよねっ!←負けずギライも大概にした方が良いと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年12月 6日 (日)

交響の好況

『交響詩篇エウレカセブン』

先々週に一週間かけて1~10話を観て。

先週の一日で11~20話と消化して。

あとは止まんなかった。

昨日21話~35話。

今日35話~50話。

画面の前から離れられずにそれぞれ20分×15=300分で、つまり5時間。正直腰は痛いし、眼はしょぼしょぼするし肩は痛いし頭も痛い。

けどまぁ、まさか未だ自分に一気観ができる作品があるとは思ってなかった。

引きずられるかもと思って近づかなかったけれど、案の定引きずられた。

瑕はたぶん少なくないけれど、それ以上にたぶん良いとこが多いと思う。

成長する少年を、こうまでまっすぐに見せられちゃあ、脱帽するより無い。
(本当にしゃらくせぇ理屈っぽい話を挟んでおくと、それぞれのキャラクターの「成長」を突然の変化やパワーアップではなく、発達心理学の側面から描いている――と思うし、それがこの作品の偉さだと思う。)

一応、ロボットアニメと位置づけられている作品なのですが、ぼくはロボットアニメが苦手なので他にあまり比較対象を持っていません。なので、他にもあるよそんなもん、って話なのかも知れませんが――と前置きした上でぼくが引かれた原因を分析。

・結局のところ、少女のために戦う少年という構図が大好き(初期のレントンのガキっぽさも含めて)
・基本的に明るい作品だった
・色彩の綺麗な作品だった(「セブンスウェル」の虹色や「トラパー」の波の色をはじめ)

ってところですかね。

それと、リアルタイムではなく50話をまとめて観れたのはぼくにとってはよかったですかね。リアルタイムだったら「どうなんの? どうなんの?」「やべーやめらんねぇ」に耐えられなかったと思います。

いずれにしろまた影響を受けてしまう作品が増えてしまったのを、喜ぶべきなのか、嘆くべきなのか。困ったところですよね。

最後にひとつだけ、好きな場面の話。
ネタバレなので反転させときます。

例えば「第32話 スタート・イット・アップ」のアクセル・サーストンの恰好良さっぷりや「第48話 バレエ・メカニック」のドミニク&アネモネの空中ダイブっぷりも好きなのですが、「第24話 パラダイス・ロスト」内にどうしても好きなシーンがひとつ。
絶対安静から復帰したエウレカが、レントンが月光号から家出したと言う事実を知って、半ばぶっ壊れるシーン。レントンのジャージ着てレントンの代わりになろうとしているシーンは痛々しすぎて大好きです――って書くと、どうにもマニアックだねぇ、ぼく。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年11月 | トップページ | 2010年1月 »