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2010年12月25日 (土)

夢幻燈本舗的2010ベストランキング「本」編

2010年の魂のロウソクが風前の――デジャヴ!?

はい、という訳でね、夢幻燈本舗的2010年のベストランキング、行ってみましょうかね。

第5位

半七捕物帖/岡本綺堂

これはですね、今回書籍の形で紹介させてもらっていますが、iphoneアプリをつかって青空文庫で大量に読みました。青空文庫はもちろん存在は知っていたし、PCのビューアーもいくつか試してみてはいたのですが、今ひとつピンと来てなかったってのがリアルなところで。しかしまぁiphoneアプリがことのほか調子がよくって、おかげさんで古典作品をばっきゃばっきゃ読めました。電子書籍の話も本格的になる中、色んな意味で「本」「物語」を考える記念になりましたのでその辺の意味も込めて。

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第4位

フリクリックノイズ/鶴巻和哉×貞本義行

ガイナックスと言えばロボット! そしてぼくったらロボットに全くの興味ナッシン! なのでガイナックスとしては完全に異色作品であるところの『フリクリ』。ぼくはこの作品が本当に好きなんですが、とは言えもはや10年前の作品……って思ってたら今年関連本が出ました。内容はといえば鶴巻監督とキャラクターデザインの貞本さんが『フリクリ』観ながら、どう作ったかを語っていくってな感じです。ぼくは作り手につくファンです。小説家、漫画家、監督に演出家……もちろん入り口は作品ですがファンになると大抵その人の作った物を「××さんが作った作品だから」ということで手を伸ばします(近年メインの消費的傾向は「キャラクターにファンがつく」です。「○○ちゃん(あるいは△△くん)が好き!」ってやつです)。なので好きな作品の制作者サイドの話を、その形式上ストーリーに沿う形で読むことが出来たのはとてもぼくにとっては意味合いが大きかったです。

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第3位

ゲームデザイン脳/桝田省治

さっきの「ぼくは人につくファンです」で言うなら、今年は結構この人にシビれた。長年ほったらかしになってた『俺の屍を越えてゆけ』クリアしましたし。古くは『天外魔境』等のゲームデザイナー。最近では小説『鬼切り夜鳥子』なんかで常にコアなファンを獲得し続ける(ってこたぁまぁ実を言うとメジャーになりきれないってことの裏返しなのかもしれません)「奇才」ってのが割りとこの人につきまとうイメージですが、どっこいまともな技術論です。まぁ「こうやりゃ作品作れるよ」って本ではなくて、桝田省治の頭ん中ってな感じの本なので、技術論ではあっても技術書ではないのかもしれませんけど。とは言え「考えるのはタダだからね!」は金言だと思います(なんだそりゃ、と興味を持った人は読んでみてください)。

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第2位

ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー) /大森望編集

いいんですよ、どうせぼくはタイムとラベルから逃れ得ないんですから。かつて新潮社に『タイムトラベラー』という時間SFのアンソロジーがありまして長らく絶版になっております。ぼくは運よく古書店で投げ売られているのを「ぬおおおおお!」つって買ったんで手元にあるのですが、その中でしか読めない時間SFの短編がいくつも入っています。この傑作選の意義は大きい。タイムトラベルアンソロジーだと今年は、『時の娘』という作品も読みまして、ほとんど知らなかった作品に出会えたのは大きかったですが、そこまでマニアックなものを挙げるのもどうかと思いますのでこちらを。

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第1位


『15×24』/新城カズマ

いいんですよどうせぼくは新城カズマから逃れ得ないんですから。発売は昨年でしたが、昨年の夢幻燈本舗で「まだ読んでないから保留」っつっといたので今年、堂々の1位に押します。今年出たってことで縛るなら『われら銀河をググるべきや』を推したっていいんですよ!? まぁ信者の妄言は置いといてね、細かいことは読んだ当時に色々書いたので割愛しますが、『KAGEROU』読むんだったら同じ自殺がテーマだ、こっちもぜひとも! いや別に『KAGEROU』貶すつもりはないし、つまんなくはないけどさ、フツーじゃん?

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はい。ってことでね(編集点…首をかしげた人は映像業界に詳しい友人に聞いてみよう)。

夢幻燈本舗的2010年ベストランキング「本部門」をお送りしたわけなんですけど、いかがだったでしょうか。小説が少なくなっちゃってますね。まぁその引きずられるのが嫌なので特に新しいものはあまり読まないって実情があるのはあるのですが……とは言えね、来年はもちっとその辺、増やそうと思います。

次回はマンガですかね。

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